学会誌表紙デザイン画コンペ

大好きなものを描いたことがストレートに伝わってくる作品です。色のぬり方にこどもらしい力強さが見られます。さらに、ベースの赤い色の上に、白い色を重ねる工夫をしていて、光かがやいて見えます。

ちょうちょをそのまま描くのではなく、抽象的なとらえ方で、作者のイメージが豊かに伝えられています。ちょうちょにも花にも見えます。いろいろな色が使われていて美しく、黄色のつぼみを上に貼るという工夫も見られます。

こどもの空想世界がカラフルに美しく描かれています。梨地の紙のうえに、ベタッと塗らないで、素材を生かしながら上手に表現されています。こどもたちがあそぶ様子が生き生きと表現されていて、作者の世界観が伝わってきます。

作者が描きたいものを描いたというのがとても伝わってくる作品です。屋根を指でこすって表現している工夫もとてもよいです。配置のバランスもよく、上手に構成されています。

こどもたちがそれぞれ見つけてきた水や草や花などの要素がのびやかに表現されています。たくさんの人が表情豊かに描かれていて、多様性を読みとることができます。やさしく、柔らかで、美しい作品です。