2019年3月の記事一覧
こども環境学会2019年大会(九州)
【御礼】
こども環境学会2019年大会は(九州)は、600人を超える参加者を得て、
盛況のうちに終了することができました。誠にありがとうございました。
こども環境学会2019年大会(九州)
5月17日(金)・18日(土)・19日(日)
■タイトル:こども環境学会2019年大会(九州)
■大会テーマ:『こどもにやさしいまちの居場所』
■期日:2019年5月17日(金)~19日(日)
■会場:九州工業大学工学部戸畑キャンパス(〒804-8550福岡県北九州市戸畑区仙水町1-1)
■主催:公益社団法人 こども環境学会
■共催:北九州市、九州工業大学
■後援:福岡県、北九州市教育委員会、内閣府、国土交通省、文部科学省、厚生労働省、環境省 他
■大会主旨・目的:
こども環境学会2019年大会(九州)のテーマは、『こどもにやさしいまちの居場所』です。そのテーマは、こどもたちや子育て世代にとって、心身共にやさしい居場所が、たくさん存在する地域は、明るく活気があるまちとして成長していけるという意味で、そのこれからのこどもたち子育て世代にとって、やさしいまちの居場所づくり・地域づくりのあり方について皆さんで議論したいと考えます。そして、ここでいう居場所とは、単に、空間的な意味だけでなく、心のよりどころ、社会における役割まで含めた広義な環境と考えており、そのような多様で、多岐の分野にわたる、様々な意味での居場所を、何によって、どのように造っていけるのかを、こどもの成育環境をとりまく、
様々な分野の方々で話し合っていただきたいと思っています。今までも、こどもたちの成長にとって家庭以外の地域の居場所は大切でしたが、生活や、社会が大きく変化している中で、その居場所のあり方も大きく変化しており、今、以前にも増して、多様で多岐にわたる豊かな居場所が求められているように思いますし、その居場所づくりを地域全体で進めることが、超長期的には、地方創生にもつながるのではないかと考えます。是非、こどもたちの成育環境を取り巻く、あそび、教育、保育、医療、福祉、生活、文化等、様々な諸分野の、実践者、研究者の方々に、それぞれの視点や優れた知見や事例をご紹介いただき、それらを会員だけでなく、地元行政の方や、一般市民の方々も巻き込んで共有しながら、話し合ってみたいと思います。
■開催概要:
【5月17日(金)】
エクスカーション(事前申し込み制、要参加費)
◇ルート1:関門海峡クルーズ+門司港レトロ視察
小倉砂津港12:30集合(昼食は各自で軽く済ませてからご参加ください)→ 13:00出発→門司港への関門海峡クルーズ(巌流島経由)→門司港桟橋:マリンゲート・もじ到着→旧門司三井倶楽部(1921年建設・国指定重要文化財、アインシュタイン夫妻が宿泊した部屋や「林芙美子記念室」がある。)→『門司港レトロ事業についてのレクチャー』(元北九州市建築部長:宮武正三氏より)→ JR門司港駅(1914年建設・国指定重要文化財、ネオ・ルネッサンス様式、2019年約7年の歳月をかけ創建時の姿に保存改修)→北九州市旧大阪商船→大連友好記念館→旧門司税関→門司港レトロ展望室(門司港レトロハイマート最上階)17:00解散(解散後、希望者には門司港駅までご案内)
◇ルート2:こどもにやさしい保育環境
小倉駅09:45集合→ 10:00出発→れんげの花保育園→長野緑地「もりのいえ」→徳力団地幼稚園(昼食含む)→清和幼稚園→小倉北ふれあい保育所→小倉駅17:30解散
【5月18日(土)】
9:30 開会式(九州工業大学記念講堂 1960年清家清設計)
10:00~12:00 基調講演:『世界の都市づくりから学ぶこどもにやさしいまちの居場所』(九州工業大学記念講堂)
講演1:「都市の様々な課題をつなぎあわせる触媒としてのこどもたち」
講演者:HannahWright(ハンナ・ライト)(都市計画家、CFC研究家、オランダ在住)
講演2:「中国のこどもに優しい都市・コミュニティの動き」
講演者:沈瑤(ShenYao)(中国湖南大学准教授)
コメンテーター:五十嵐隆(こども環境学会会長、国立成育医療研究センター理事長)
コメンテーター:仙田満(大会委員長、こども環境学会代表理事、東京工業大学名誉教授)
コメンテーター:木下勇(こども環境学会副会長、千葉大学教授)
司会・コーディネーター: 佐久間治(大会実行委員長、こども環境学会理事、九州工業大学大学院教授)
13:00~15:15 シンポジウム1:『SDGsも含めたこれからの持続可能な地方創生のための都市ビジョンとこどもにやさしい成育環境や居場所のあり方』(九州工業大学記念講堂)
パネリスト①:北橋健治(北九州市長)
パネリスト②:池田宜永(都城市長)
パネリスト③:小松 政(武雄市長)
コメンテーター:三上健(日本ユニセフ)、Hannah Wright(ハンナ・ライト)、沈瑤(Shen Yao)
司会・コーディネーター:仙田満(大会委員長)
15:30 ポスターセッション(中村記念館1階ラウンジ)
+子ども若者ポスターセッション(セッション終了後、引き続き、「子ども若者交流会」を予定)
16:30 学会賞表彰・受賞者講演(+会員総会)(中村記念館2階多目的ホール)
18:30 懇親会(九州工業大学鳳龍会館 1961年清家清設計) (事前申し込み制、要参加費)
【5月19日(日)】
9:00~9:45 ポスターセッション (中村記念館1階ラウンジ)
10:00~15:00 ワークショップ(事前申し込み制、要参加費)(インタラクティブ教育棟ラーニングコモンズ、ミライズMILAiS)
◇ワークショップ1:「大学のもりの工作研究所」(インタラクティブ教育棟:ラーニングコモンズ)
野島智司(作家)+ 須藤朋美(九州工業大学助教)
日時: 5月18日(土)10:30~17:00 (※「材料探しツアー」 14:00~15:00)
5月19日(日)13:00~17:00, (※「材料探しツアー」 14:00~15:00)
※上記の間であれば、いつ来ていただいてもかまいません。当日参加も歓迎します。
(ラーニングコモンズは、1階こどもの家(託児スペース)の手前にあります)
◇ワークショップ2:「積み木と箱であかりのワークショップ ~北九州の工場夜景観のつくりかた~」(ミライズMILAiS)
諫見泰彦(九州産業大学建築都市工学部住居・インテリア学科准教授)
日時:5月19日(日)作品製作 10:00~13:00(※「作品展示鑑賞」 13:00~15:00)
10:00~12:30 シンポジウム2:『これからのこどもにやさしい子育て環境とは?』(総合教育棟 C-3C)
パネリスト : 汐見稔幸(保育学会会長)
パネリスト : 大豆生田啓友(保育学会副会長)
コメンテーター: 北野久美(北九州市保育士会会長、あけぼの愛育保育園園長)
コメンテーター: 村上順滋(北九州市私立幼稚園連盟会長、あかつき幼稚園園長)
主旨説明・司会・コーディネーター:山田眞理子(子どもと保育研究所ぷろほ理事長)
13:30~16:00 分科会①~③
分科会①: こどもにやさしいまちの居場所 【まちづくり編】まち・地域づくりと居場所(総合教育棟C-1A)
パネリスト①: 長迫和宏(北九州市子ども家庭局子育て支援課子ども食堂担当係長)
パネリスト②: 木藤亮太(株式会社ホーホゥ代表取締役、株式会社油津応援団専務取締役)
パネリスト③: 濱﨑幸夫(尚絅大学短期大学部名誉教授、常民保育研究所主催)
パネリスト④: 岩本美枝(NPO法人「人と木」理事長)
パネリスト⑤: 田中元(戸畑祇園大山笠振興会総務副委員長、北九州市議会議員(戸畑区選出))
+ 伊藤純次(北九州市立大谷中学校校長)
主旨説明・司会・コーディネーター:山下智也(北九州市立大学准教授、箱崎きんしゃいきゃんぱす代表)
分科会②: こどもにやさしいまちの居場所 【こころとからだ編】こころとからだの居場所(総合教育棟C-2A)
パネリスト①: 神薗淳司(北九州市立八幡病院 小児救急・小児総合医療センター長)
パネリスト②: 山田眞理子(子どもと保育研究所ぷろほ 理事長)
パネリスト③: 田島正陽(日本建築家協会九州支部 元支部長)
+橋本愛美(福岡市子ども家庭支援センター「SOS子どもの村」統括相談支援員)
パネリスト④: 古野陽一(NPO法人子どもとメディア 常務理事)
主旨説明・司会・コーディネーター: 五十嵐隆(こども環境学会会長、国立成育医療研究センター理事長)
分科会③: こどもにやさしいまちの居場所 【あそび環境編】これからのあそび・まなびの居場所(総合教育棟C-1B)
パネリスト①: 藤原浩美(子ども支援ネットワークwith wind 代表)
パネリスト②: 大久保大助(KID's work 代表理事)
パネリスト③: 梅野岳 (北九州市建設局公園緑地部みどり・公園整備課設計係主任)
パネリスト④: 伊東啓太郎(九州工業大学大学院教授)
主旨説明・司会・コーディネーター:岩丸明江
16:15 総括セッション(優秀ポスターセッション表彰も含む)(中村記念館2階多目的ホール)
17:30 閉会(中村記念館2階多目的ホール)
※詳しくは、下記リーフレットをご覧ください。
大会リーフレット(20190413).pdf
2018年度(第14回)こども環境学会賞の発表
2018年度(第14回)こども環境学会賞の発表
2019年3月30日
顕彰委員会委員長 高木真人
論文・著作賞選考委員長 高橋勝
デザイン賞選考委員長 石井賢俊
活動賞選考委員長 神谷明宏
自治体施策選考委員長 宮本照嗣
2018年6月より公募致しましたこども環境学会の学会賞につきましては、2018年10月末までに論文・著作賞10件、デザイン賞17件、活動賞7件、自治体施策賞3件のご応募をいただきました。
選考委員による厳正な審査の結果、論文・著作賞1件、論文・著作奨励賞2件、デザイン賞2件、デザイン奨励賞5件、活動賞1件、活動奨励賞2件、自治体施策賞1件、自治体施策奨励賞2件、以上合計16件が選定されました。
受賞者および講評は以下の通りです。(順不同)
こども環境・論文・著作賞
≪論文・著作賞≫
高橋節子
「幼児教育のための空間デザイン――モンテッソーリ教育における建築・設備・家具・道具」
(風間書房、2018年)
≪論文・著作奨励賞≫
畑千鶴乃・大谷由紀子・菊池幸工
「こどもの権利最前線、カナダオンタリオ州の挑戦-―こどもの声を聴くコミュニティハブと
アドボガシー事務所」(かもがわ出版、2018年)
≪論文・著作奨励賞≫
小谷正登・加島ゆう子・塩山利枝・木田重果・岩崎久志・三宅靖子・下村明子・来栖清美
・白石大介
「小学生における睡眠健康教育の効果に関する研究」「こども環境学研究」第14巻、
第2号(通巻第40号)2018年
こども環境・デザイン賞
≪デザイン賞≫
井出敦史(sum design)、加藤克彦(テンジンスタジオ)「川和保育園」(神奈川県横浜市)
≪デザイン賞≫
手塚貴晴+手塚由比(手塚建築研究所)、大野博史(オーノJAPAN) 「むく保育園」(静岡県富士市)
≪デザイン奨励賞≫
細谷功(スタジオ4設計)「すみれ幼稚園」(千葉県柏市)
≪デザイン奨励賞≫
慶野正司(アトリエ慶野正司一級建築士事務所) 「すみれ乳児院」(栃木県小山市)
≪デザイン奨励賞≫
伊藤立平(伊藤立平建築設計事務所)、近藤友宏 「長門おもちゃ美術館」(山口県長門市)
≪デザイン奨励賞≫
石川恭温(石川恭温アトリエ一級建築士事務所) 「尾山台みどり保育園」(東京都世田谷区)
≪デザイン奨励賞≫
藤村龍至(アール・エフ・エー)、林田俊二 「すばる保育園」(福岡県小郡市)
こども環境・活動賞
≪活動賞≫
榧 陽子(学校法人明晴学園)、森田 明、澤村 和哉、小野 広祐、玉田 雅己
「明晴学園10年の歩み~こどもが学校を創る~」
≪活動奨励賞≫
三國 隆子(東京立正短期大学)
「商店街の可能性を開く:子育て力・親育て力・地域育て力」
≪活動奨励賞≫
清水 日香里(酪農学園大学)
「学生主体による大学不在地域における地域連携型実践的環境教育」
こども環境・自治体施策賞
≪自治体施策賞≫
長野県
「信州型自然保育(信州やまほいく)認定制度」
≪自治体施策奨励賞≫
岩見沢市(北海道)
「あそびの広場を核とした「えみふる」の子育て支援とソーシャルワーク・システム」
≪自治体施策奨励賞≫
秩父別町(北海道)
「こどもの遊び場づくりの大胆な展開」
以上が受賞されたものですが、選考に漏れた方々におかれましても受賞者に劣らないすぐれた
学術活動や実践活動であることを申し添えますとともに、さらに一層の活躍を祈念いたします。
また更に多くの会員の皆様が次回の学会賞に応募されますことを期待いたします。
なお、各賞の総評・講評につきましては、2018年度(第14回)ACE学会賞審査発表.pdf
をご覧ください。