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2018年度 第3回 こども環境学セミナー開催のお知らせ(12/17)

第3回こども環境学セミナー

※多くのご参加をいただきまして ありがとうございました※

  
こどもにやさしいまちをつくる都市の施策と組織
 ~施策等の実施体制に関する研究の報告を中心として~

 
◆講師:矢田    努(愛知産業大学大学院造形学研究科教授・建築学専攻長)

              高木  清江(同准教授)


◆日時:2018年12月17日(月)18:00から


◆会場:(株)環境デザイン研究所 地下会議室(東京都港区六本木5-12-22)


◆概要:こども部などは全国の都市にどれぐらいあるでしょうか。それらはどのような施策領域を統括し、どのような部局と施策分担しているでしょうか。統括・分担のパターンよりみるとき都市にはどのような類型があるでしょうか。統括、分担といった施策実施体制の選択は都市規模等とかかわるでしょうか。都市における領域統括の可能性は都市規模等の指標により評価(予測)できるでしょうか。こどもにやさしいまちをつくる都市の施策と組織について、このような関心に始まる一連の検討を、文部科学省の科学研究費補助金を得て実施した全国都市アンケート調査の結果をもとに行いました。セミナーでは、あわせて、こどもにかかわる施策等の広がりと領域の構成、施策等への取り組みの特徴、施策担当者の評価とその要因、施策等の実施上の課題などについても、中間段階ですが、分析の概要をお話しします。主に参照する論文は以下のものです:

 

    こども関係統合部局の全国都市における設置状況に関する研究

    矢田努・高木清江・仙田満ほか、こども環境学研究、第13巻第2号(通巻第37号)、pp.45-53、2017.8

    こどもにやさしいまちをつくる都市の施策等の実施体制に関する研究─全国都市アンケート調査における担当部局の設問にもとづく現状と課題の分析

    矢田努・高木清江・仙田満ほか、こども環境学研究、第14巻第2号(通巻第40号)、pp.55-63、2018.8

 

◆参加費用:1,000円(資料代)

 


[講師プロフィール]

矢田    努:国際連合地域開発センター、株式会社環境デザイン研究所などを経て、現在は愛知産業大学大学院造形学研究科教授・建築学専攻長。Ph.D.(都市地域計画、MIT)。専門はこども環境学、都市環境デザイン、建築・都市計画。

著書ー『建築計画学』(松本直司編著)理工図書、2013年、担当第3部5、6、10章

    『都市環境デザイン論』(仙田満・佐藤滋編著)、日本放送出版協会(発売)、2010、担当2、7、8、15章(共著)

高木  清江:名古屋工業大学大学院ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー中核的研究機関研究員、愛知産業大学造形学部講師を経て、現在は愛知産業大学大学院造形学研究科准教授。博士(工学)。専門は建築・都市イメージ研究、建築計画。

著書ー『建築・都市計画のための空間計画学』(日本建築学会編)井上書院、2002年、担当13章

    『建築・都市計画のための空間学事典』(日本建築学会編)井上書院、2005年

こども環境学会 2019年大会 (九州)プレ・セミナー

こども環境学会 2019年大会 (九州)プレ・セミナー
2018年12月1日(土)

※終了いたしました。多くのご参加ありがとうございました※

■タイトル こども環境学会 2019年大会 (九州)プレ・セミナー
■テーマ 『こどもにやさしいまちの居場所づくり』
―多様で豊かな居場所にあふれた成育環境・まちのあり方―

■期日: 平成 30 年 12 月 1 日(土)13:00~16:30(+懇親会 17:00-20:00)
■会場: 九州工業大学工学部戸畑キャンパス(〒804-8550 福岡県北九州市戸畑区仙水町 1-1)
      レクチャー: 中村記念館(100 周年記念館)2 階
懇親会: 鳳龍会館 (カフェ・ルージュ・ブラン)
■主催: 公益社団法人 こども環境学会
■共催: 北九州市 、北九州市教育委員会(予定)、九州工業大学
■後援: 福岡県他
■事務局:公益社団法人 こども環境学会 〒106-0044 東京都港区東麻布 3-4-7 麻布第1コーポ 601 TEL:03-6441-0564 FAX:03-6441-0563 E-mail:info@children-env.org URL:http://www.children-env.org/
■参加費等:セミナー資料代 500円(九工大生:無料)
      懇親会 4,000円(別途)
■お申込み
下記お申し込みフォームに必要事項をご記入の上、決定ボタンを押していただくと、自動受付され、返信メールが申込者に送付されます。送付された受付メールは大切に保存をお願いします。

※詳しくは、こちらをご覧ください。
      181120 大会プレ・セミナー:リーフレット (003).pdf

 ■■■【予告】こども環境学会 2019年大会(九州)■■■
《テーマ》
こどもにやさしいまちの居場所づくり
《日時》
2019年5月17日(金)~19日(日)
《場所》
九州工業大学工学部戸畑キャンパス

国際校庭園庭連合2018年日本大会(横浜)

【ご案内/国際校庭園庭連合2018年日本大会(横浜)

  ー子どもと校庭・園庭、まち、そして世界から学ぶー】

 

国際校庭園庭連合(International School GroundsAlliance, ISGA)は、子どもたちの屋外での多様で豊かな学び、遊び、生活を目指して、校庭・園庭のさらなる積極的な活用及びそのための環境創生の推進・支援を行う団体・個人の国際ネットワークです。

過去はイギリス、カナダなどで開催されてきた国際シンポジウムを、このたび初の日本大会として2018年11月に横浜で開催することになりました。

横浜は、豊かな校庭園庭環境の活用、創生の実践が多くあり、また、まち保育・公園内保育所・まちの中の学校農園など、まちが校庭、園庭となる活動や環境も生まれています。

そこで本大会では、横浜を始め国内外の校庭・園庭、まちにまつわる、さまざまな展開をご紹介し、参加される皆さまにいま一度、校庭や園庭での活動や環境を見直すきっかけにしたい、という意図の大会になります。

ご関心のある皆様の多数の参加をお待ち申し上げます。

チラシはこちら 国際校庭園庭連合2018年日本大会(横浜).pdf
国際校庭園庭連合2018年日本大会(横浜).jpg

 

◆主催:国際校庭園庭連合(ISGA)・こども環境研究会関東

◆共催:公益社団法人こども環境学会

◆後援:鶴見大学短期大学部、鶴見大学短期大学部附属三松幼稚園、

横浜市幼稚園協会、横浜市私立保育園園長会、横浜市立小学校長会、

横浜市立中学校長会、横浜市立特別支援学校長会、特定非営利活動法人全国認定こども園協会、

一般社団法人全国認定こども園連絡協議会、一般社団法人横浜すぱいす、

日本景観生態学会 他

◆実行委員長

  仙田考(鶴見大学短期大学部准教授、国際校庭園庭連合執行委員)

 実行副委員長 

  伊東啓太郎(九州工業大学教授、国際校庭園庭連合運営委員)

  三輪律江(横浜市立大学准教授、こども環境研究会関東副代表)

  渡辺英則(ゆうゆうのもり幼保園、港北幼稚園理事長・園長、こども環境学会理事)

 大会顧問

  仙田満(東京工業大学名誉教授。こども環境学会代表理事)

  木下勇(千葉大学教授。こども環境学会副会長)

  大豆生田啓友(玉川大学教授。日本保育学会副会長)

 

◆日時:11月16日(金)~18日(日)

◆会場:鶴見大学・鶴見大学短期大学部・鶴見大学短期大学部附属三松幼稚園(横浜市鶴見区鶴見2-1-3)

◆主なスケジュール◆

<11月16日(金)>

 魅力的な校庭、園庭の環境・活動を知る1 日バスツアー。

<11月17日(土)>◆

8:40~ ポスターセッション(PS)コアタイム①

9:45~ 開会挨拶、ガイダンス

10:30~ 基調講演(同時通訳有)

12:30~ 鶴見大学短期大学部附属三松幼稚園見学

13:00~ ミニツアー2つと国際シンポジウムの中から参加プログラムを選択

   ミニツアー①(バス 逐次通訳有):大道小学校、ゆうゆうのもり幼保園

   ミニツアー②(徒歩 逐次通訳有):總持寺訪問(拝観・座禅体験・三門展望)

   国際シンポジウム(同時通訳有):テーマ「食べられる校庭・園庭

   ~SDGs に向けて~EdibleSchoolyard for SDGs」

17:30~ 懇親会 

<11月18日(日) >

9:00~ 園庭・校庭分科会(逐次通訳有)

12:15~ ポスターセッション(PS)コアタイム②

13:20~ 海外の校庭園庭紹介(PP に一部和訳付き)

14:20~ まち分科会(逐次通訳有)

17:00~ 閉会挨拶

その他ワークショップ( 逐次通訳有)有り。

◆参加費:

 一 般(17,18 日の2 日間) 6,000 円  ※早割10月31日まで

 学 生(17,18 日の2 日間)3,000 円  ※早割10月31日まで

 1日バスツアー参加費(16日) 5,000 円 ※東京ルートは応募締切終了

 ミニツアー①参加費(17 日)3,000 円

 ミニツアー②参加費(17日)1,000円

 ポスター発表(18 日)1,000 円

 ワークショップ参加費(18 日)1,000 円

 懇親会(17 日) 5,000円

 

【詳細・申込みは日本大会公式HP から。最新情報も随時HPで更新中】

 https://isga2018japanconfe.wixsite.com/isga2018

 

冊子「遊びで育つこども」2018年3月発行 ダウンロードできます!

 今、お子さんをどう遊ばせたらよいかわからないという保護者・保育士の方の声を多く耳にします。
 本冊子は、災害時や避難所における活用のみではなく、平常時にも保育者の方々が手に取って、お子さんと一緒に楽しく遊んでみてください。楽しく遊ぶと「こころもからだ」も弾みだします。
 遊びは子どもたちの身体能力や運動能力を高めるだけではなく、社会性や挑戦性、想像力・創造性を育み、人として成長していくための「学びの土台づくり」の基礎、すなわち、「意欲的な心と挑戦性」さらに「危機察知能力」「危機回避能力」や多様な危機的状況からの「回復力」の育成となります。
 本冊子「遊びで育つこども」を是非ご活用くださいますようお願い申し上げます。
  
  ダウンロードはこちら

 2018年9月
  公益社団法人 こども環境学会

2018年度 第2回 こども環境学セミナー開催のお知らせ(10/13)

◆終了しました。ありがとうございました。◆

第2回こども環境学セミナー


若者の自立を支援できる場所はどこか

――生命・生・関係生成——

 

◆講 師:高 橋  勝(横浜国立大学名誉教授)
◆日 時:平成30年10月13日(土)14:00

◆会 場:環境デザイン研究所(東京都港区六本木5-12-22)

 

◆概要:いま大学では、学生のキャリア教育やコミュニケーション力の養成に力を入れている。経済界から即戦力の人材を求められていることがその大きな理由であるが、民俗学的に振り返ってみると、地域の大人がみんなの手で、子どもを大人にまで押し上げていく。これは、野性動物を含めた生きもの全体に通じる種の保存の知恵でもある。

しかし、いま、子どもたちは、長い学校の階段を上ることだけが期待され、最終段階である大学が、専門知の伝承だけでなく、「大人になる訓練」まで果たすように求められている。しかし、若者の社会的自立という手のかかる作業を、専門知の担い手に過ぎない高校や大学教師だけでできるのだろうか?

 他方で、学校という長い階段のトンネルをくぐることに疲れた子どもたちは、不登校、中途退学、ネット依存、ひきこもり、自傷行為などに陥り、家庭内暴力という問題も後を絶たない。生きる意味を喪失し、生の不全感を抱える若者は決して少なくない。これは、巣から飛び立つべき年齢に達した若者が、あいかわらず学校という狭い空間とその価値観だけに縛られ、外に飛び立つための「助走」すらできない現状を物語っている。若者が自立するには、多種多様な世界を知り、多様な若者や大人たちと出会う経験、つまり自立の旅(大人へのイニシエーション)が必要なのではないか。

地域で若者が参加できる各種サークルや数々のボランティア集団、そして学校の中に地域の大人たちを招き入れて、多様な大人と交流する「居場所カフェ」づくりなど、広い世界に向けて若者を「解き放つ場所」をどう創り出すかを、教育人間学的に考察する。

子どもを「一人前の大人」にまで育て上げていく場所は、もともとは学校ではく、地域共同体と職場であった。しかし、現代では、子どもたちは長い学校の階段を上り、最終段階である高校や大学において、専門知の担い手にすぎない高校や大学教師により「大人になる訓練」が行われている。

若者が自立するには、多種多様な世界を知り、多様な若者や大人たちと出会い交流する経験、つまり自立の旅(大人へのイニシエーション)が必要なのではないか。

地域で若者が参加できる各種サークルや数々のボランティア集団、そして学校の中に地域の大人たちを招き入れて、多様な大人と交流する「居場所カフェ」づくりなど、広い世界に向けて若者を「解き放つ場所」をどう創り出すかを、教育人間学的に考察する。

◆参加費用:1,000円(資料代)

 

[講師プロフィール]

愛知教育大学助教授、横浜国立大学助教授、教授、帝京大学大学院教授を歴任。現在、横浜国立大学名誉教授、帝京大学顧問、神奈川県教育委員。専門は教育人間学で、子ども・若者が育つ空間を研究してきた。

主著『流動する生の自己生成――教育人間学の視界』東信堂、2014年

   『子どもが生きられる空間――生・経験・意味生成』東信堂、2014年

    『経験のメタモルフォーゼ ――〈自己変成〉の教育人間学 』勁草書房、2007年

    『子ども・若者の自己形成空間 ─― 教育人間学の視線』(編著)東信堂,2011年